良い服地選びとは

オーダースーツを購入するとき、セミオーダースーツを購入するとき、せっかく選べるので、いい服地を選ぶ目を養いたいものですね。
パターンスーツや吊るしのスーツではなかなか味わえない、服地選び。
ポイントを紹介していきます。

 

生産地によるちがい

スーツの服地はメーカによっても違いますし、お国柄によっても風合いなどが変わってきます。
見比べる機会があれば、同じ様な生地や同じ色で風合いの違う生地などを見比べてみるといいでしょう。

 

イギリス
イギリスの服地メーカーには、エドウィン、マーティンソン、ハリソンズ オブ エジンバラなどがありますね。
個人的にはハリソンズ オブ エジンバラがすきなので、ピックアップして紹介します。
ハリソンズ オブ エジンバラは1863年に設立し、服時の下ろしから始まり、ヨーロッパの貴族や上流の人たちに愛されてきた服地メーカーです。
その背景を受けて、ハリソンズ オブ エジンバラは私の中で憧れのブランドに。
貴族に愛されてきたのが分かる質の良い触感と素材の良さは、服地を大切に扱う職人の心を感じます。
イタリア
既製スーツでも使用されるようになってきたイタリアの服地です。
ロロ・ピアーナ、カルロ・バルベラなどが代表的な服地メーカーです。
なかでもロロ・ピアーナは、1936年に設立された服地メーカーですね。
ロロ・ピアーナでは、最高級のウールを使用し、そのこだわりは、糸一本にいたるまで自社で行っています。
その姿勢が素晴らしいですね。
自社一貫生産をSPAというのですが、ロロ・ピアーナでは、大量生産せず、本当にいいものだけを販売し、利益をあげている珍しいメーカーです。
日本
日本も負けていられません。
日本が誇る服地メーカーは、葛利毛織 Dominxさんです。
そのなのごとく、羊毛を織りあげるメーカーさんで、ションヘル織機をいまも現役で利用されているめずらしい関西のメーカーです。
ションヘル織機は、ゆっくり糸を織り込むタイプで、「生産性向上」「人件費削減」とは、程遠い、昔をほうふつさせるバッタンバッタンの織り機を想像してもらえればいいと思います。
なんと、ションヘル織機でおる生地は、完成まで数日(3日ほど)かかるそうです。
ゆっくり織り上げられる、高速機械には出せない風合いが出ています。
まさに高級、職人の技ですね。
機会があれば、現地に見学に行ってみたいものです。
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