ジャケットは、広義で「上着」のことです。
ジャケットの部位
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上衿(カラー)
- 衿の部分を縫い目で二つに分けた時に、上の短い部分のことです。
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下衿(ラペル)
- 衿の部分を縫い目で二つに分けた時に、下の長い部分のことです。
ちなみに上の部分は上衿です。 -
ベント
- ベントは、ジャケットの背中側にあたる部分で、切れ目のことです。
もともとは、馬に乗る際の着用感向上の為にベントが用いられたと言われています。
ベントは一本とは限りません。 -
切羽
- 切羽とは、ジャケットの袖ぐリの部分です。
切羽詰まるといいますが、この切羽は日本刀の鍔にあたります。 -
腰ポケット
- ジャケットの腰、もしくは脇腹に近い位置にあるポケットのことです。
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裏仕立て
- ジャケットの裏地となる素材や、裏地でおおう部分のことをいいます。
ラペルの種類
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菱衿
- 菱衿(ノッチドラペル)は、基本的なスーツに見られる当たり触りのない衿の形です。
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剣衿
- 剣衿(ピークドラペル)は、下襟を尖らせ、上方向に伸ばしたスタイルの衿。
ベントの種類
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センターベント
- スーツに多く見られる、真中に一本切れ目が入ったジャケットです。
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サイドベンツ
- 両側に切れ目が入った、二本切れ目があるジャケットです。
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ノーベン
- 切れ目がないジャケットです。
切羽の種類
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本切羽
- ボタンを留められるようにボタンホールが空いています。
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開きみせ
- ボタンホールがなく、ボタンを留めているかのように見せるスタイル。
腰ポケットの種類
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蓋なし
- ポケットの切り口を玉ブチで飾ったもの。
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フラップポケット
- ポケットの上部にふたがついたもの。
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チェンジポケット
- 通常のポケットの中に小さいポケットが配置されているスタイル。
小銭や切符などをいれるのに重宝します。
裏仕立ての種類
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総裏仕立て
- ジャケットの裏側が、裏地で全て覆われるものです。
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背抜き仕立て
- 背中側の裏地が上から半分以下ほどついている状態のジャケットです。
背抜き仕立てのメリットは、生地が少ない分、軽量で風とおしが良いことです。 -
半裏仕立て
- 背抜き仕立てを用い、さらに前身裏地をカットしたもの。